「どんな恐怖ですか」
まあ、私はとりあえず途中棄権したわけですが、その後、フリーでのんびりとデッキを回していたわけです。
「まあ、それは良いでしょう」
で、相手が変わったわけですが、その人のデッキをちょっと前に見せてもらった訳です。そして、私はそのデッキの内容を1枚も違わずに暗唱できるようになりました。
「え?」
そして、そのデッキとの対戦前、『反則ですが、よろしいですか?』と相手は聞いてきます。そして、私がOKし、対戦を開始したわけですが……対戦相手の動向を記します。
1ターン目マーダラー・マンティスをエネルギーにしてエンド
2ターン目マーダラー・マンティスをエネルギーにしてエンド
3ターン目マーダラー・マンティスをエネルギーにしてエンド
そしてこちらの終了前にドレッド・ドラゴンフライをプレイ
4ターン目マーダラーマンティスをエネルギーに
「あの……」
そしてドレッド・ドラゴンフライを移動させ、スマッシュしてエンド。
5ターン目マーダラー・マンティスをエ(略
そしてプランからはめくるたびにマーダラー・マンティスといったデッキ構成……
「デッキですか、それは」
デッキです。間違いなくデッキです。まあ、終始笑いっぱなしで終了しましたが、面白いのはまだこれからでした。
「まだあるんですか…」
ええ、それがレアカードの束切り崩し事件です。
「どんな事件やねん」
えーまず、この方はレアカードをスリーブに入れ、一まとめにしてボックスに入れて保管していました。
そして、この方、それを適当に掴んでシャッフルし、適当に40枚とって
『シャッフルお願いしまーす』と言ってきました。
「ぶっ」
何度かそれで対戦を繰り返し、挙句の果てにはレアカードを全て切り混ぜ、そこから40枚を抜き出して『よし、デッキ完成』などとのたまいました。
「あっはっは!」
そして、対戦中はもっと笑わずにはいられませんでした。建設的な未来を使って『デッキ確認しないとね、』と言い、引っ張ったベースが陸上空母
もう、常に笑っていました。
「あははははっ!」
そして、驚愕の真実でもって幕引きとさせていただきます。
そう、この二つのデッキを作った人は――
同・一・人・物です!
以上、オーガ地方予選の舞台裏でした。
―終―